登場人物をご紹介します① MIZZ先生

MIZZ先生
高校時代からサッカーに勤しむ。
W大入学後,名門サッカー部の門をたたくつもりが,体験入部の際,目前にあの《釜本邦茂》の姿を発見したのが運の尽き。仁王像のような堂々たる体躯,大魔神のような目ン玉,樫の木のような太ももの迫力に圧倒され,すっかり消沈。玄人サッカープレーヤーの道をここで断念する。
社会人生活を送るようになってからは,出身高校のサッカー部指導の傍ら,地域クラブを主宰して数多い大会に出場し,その世界で勇名を馳せるようになった。
意外やその昔は,渋谷道玄坂百軒店にあったわが国初のロック喫茶と言われ,あの山下達郎さんや松本隆さんが通い詰めたという伝説のお店『ブラックホーク』や,同じく渋谷井の頭線脇のジャズ・バー『ホーカーハウス』の経営者として,関係筋では知る人ぞ知る人物であった。
ところが,45歳にして大胆な方向転換を遂げることになる。
なんと一念発起し,渋谷にある鍼灸専門学校に通い始めたのである。三十近い歳の差の若者たちと,昼は机を並べながら学び,夜は夜で彼らに「盛り場作法」を懇切丁寧に伝授し,またたく間に学校の主と仰がれる存在にまでなってしまうのである。
そして,学校で修得した技術や知識を生かすことを目標に掲げて,いっそうの猛勉強を重ねた
後,いくつかの整形外科や整骨院の立ち上げや運営に尽力。20年以上にわたって地域のお年寄りや患者さんたちに愛された経験を活かすべく,東京都内に個人診療所を開設するなど精力的な活動を続けていくことになる。